初心者が買わないほうがいい株の特徴と見分け方を解説!危険な銘柄を見抜く2つの重要指標とは?

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株式投資を始めたばかりの方にとって、どの銘柄を選べばいいのか悩ましい問題です。特に「この株を買えば儲かる」という情報があふれる中で、実は避けるべき銘柄を知ることが、初心者の方が失敗しないための第一歩になります。

株式投資では、良い銘柄を見つけることも大切ですが、危険な銘柄を避けることがさらに重要です。なぜなら、株式投資の基本は「損をしないこと」だからです。いくら儲けの可能性がある銘柄を見つけても、大きな損失を出してしまえば、その意味がなくなってしまいます。

この記事では、初心者が避けるべき危険な株の特徴と、そんな銘柄を見分ける方法について詳しく解説します。投資初心者が陥りがちな失敗パターンも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

初心者が避けるべき危険な株の特徴

株式投資を始めたばかりの方は、どんな銘柄が危険なのかを知らないことが多いものです。ここでは、初心者が特に避けるべき危険な株の特徴を3つ紹介します。

財務状態が不健全な銘柄

企業の財務状態が健全でない銘柄は、初心者が最も避けるべき銘柄の一つです。財務状態が悪い企業は、将来的に株価が下落するリスクが高く、最悪の場合は倒産する可能性もあります。

例えば、借金が多すぎる企業や、毎年赤字が続いている企業は要注意です。このような企業は、経営が行き詰まる可能性が高く、株価が急落するリスクがあります。

財務状態が不健全な企業の特徴として、自己資本比率が低い(20%以下)、営業キャッシュフローが赤字、有利子負債が多いなどが挙げられます。これらの指標は、企業の決算書を見ることで確認できます。

また、決算書に「継続企業の前提に重要な疑義」という注記がある場合は、その企業が倒産リスクを抱えている可能性が高いため、投資は避けたほうが無難です。

急上昇している銘柄

株価が急上昇している銘柄も、初心者が手を出すべきではない銘柄の一つです。値上がりランキング上位などに表示される銘柄は、一見魅力的に見えますが、実はリスクが高い場合が多いのです。

急上昇している銘柄は、すでに人気化して過熱状態になっていることが多く、今から買うと高値掴みになる可能性があります。そして、人気が冷めると急落する危険性もあります。

特にSNSなどで話題になっている銘柄は要注意です。SNSの情報は、インプレッション(表示回数)やフォロワーの獲得を目指す人が発信していることも多く、必ずしも投資の実績や経験がある人からの情報とは限りません。

株式投資では「安く買って高く売る」のが基本ですが、すでに高騰している銘柄を買うのは、この基本に反する行為です。冷静に考えれば、値上がり後に買うのではなく、値上がり前に買うべきなのは明らかです。

株価100円以下の低位株

株価が100円以下の低位株も、初心者が避けるべき銘柄です。低位株は一見、少額で買えるため魅力的に見えますが、実はリスクが高い銘柄が多いのです。

低位株の特徴として、価格変動が大きく、出来高(取引量)が少ないことが挙げられます。出来高が少ないと、売りたいときに売れない(買いたいときに買えない)という流動性リスクがあります。

また、株価が低いということは、その企業に何らかの問題があることが多いのです。業績不振や財務状態の悪化などが原因で株価が低迷している可能性があります。

もちろん、低位株の中にも将来性のある企業はありますが、それを見分けるには専門的な知識と経験が必要です。初心者の方は、まずは安定した大型株や中型株から投資を始めることをおすすめします。

危険な銘柄を見抜く2つの重要指標

危険な銘柄を避けるためには、企業の財務状態をチェックすることが重要です。ここでは、初心者でも比較的簡単に確認できる2つの重要指標を紹介します。

自己資本比率でチェックする

自己資本比率は、企業の財務健全性を測る重要な指標の一つです。自己資本比率とは、企業の総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示すもので、この比率が高いほど財務状態が健全であると言えます。

自己資本比率の計算式は以下の通りです。

自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)

一般的に、自己資本比率が40%以上あれば財務状態は健全だと言われています。30%台でもまずまずの水準ですが、20%を下回ると財務状態が悪いと判断されることが多いです。

例えば、自己資本比率が10%の企業は、総資産の90%が借入金などの負債で賄われていることになります。このような企業は、景気が悪化した場合に経営が行き詰まるリスクが高いと言えるでしょう。

自己資本比率は、企業の決算短信や有価証券報告書で確認できます。また、証券会社の企業情報ページや金融情報サイトでも確認できることが多いです。

営業キャッシュフローの確認方法

営業キャッシュフロー(営業CF)も、企業の財務健全性を測る重要な指標です。営業CFとは、企業の本業の活動によって得られた現金の流れを示すものです。

営業CFが黒字(プラス)であれば、本業で利益を上げていることになりますが、赤字(マイナス)であれば、本業で赤字を出していることになります。

営業CFは、損益計算書(PL)の利益とは異なる点に注意が必要です。PLでは利益が出ていても、営業CFが赤字になることがあります。これは、売上が計上されても実際に現金が入ってきていない場合などに起こります。

例えば、上場からわずか9カ月で破綻した不動産会社モリモトは、PLでは利益を出していましたが、営業CFは大幅な赤字でした。これは、販売用不動産の在庫が急増していたためです。

営業CFは、企業のキャッシュフロー計算書で確認できます。一般的に、営業CFが継続的に赤字の企業は、財務状態が悪化している可能性が高いため、投資は避けたほうが無難です。

株初心者がやってはいけない投資行動

株式投資を始めたばかりの方が陥りがちな失敗パターンを知っておくことも、リスクを回避するために重要です。ここでは、株初心者がやってはいけない3つの投資行動を紹介します。

1つの銘柄に大金を投資する

株式投資において、1つの銘柄に資金を集中させることは非常にリスクが高い行為です。どんなに優良な企業でも、予期せぬ事態で株価が下落することがあります。

例えば、優良企業と言われていたトヨタ自動車でも、リーマンショック時には株価が半分以下に下落しました。また、東日本大震災後には多くの日本企業の株価が大幅に下落しました。

このようなリスクを分散させるためには、複数の銘柄に分散投資することが重要です。分散投資の基本は、業種や地域、企業規模などが異なる複数の銘柄に投資することです。

初心者の方は、まずは日本の代表的な株価指数に連動するETF(上場投資信託)から始めるのも良い方法です。例えば、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価(日経225)に連動するETFなら、1つの商品で日本の株式市場全体に分散投資できます。

借金をして投資する

株式投資で最も避けるべきことの一つが、借金をして投資することです。株式投資には必ずリスクが伴います。どんなに慎重に銘柄を選んでも、株価が下落する可能性はあります。

借金をして投資すると、株価が下落した場合に元本割れするだけでなく、借金の返済も必要になります。これは精神的にも大きな負担となり、冷静な判断ができなくなる原因にもなります。

特に信用取引(証券会社からお金を借りて行う取引)は、レバレッジ(てこの原理)が効くため、大きな利益を得られる可能性がある一方で、大きな損失を被るリスクもあります。初心者の方は、まずは現物取引(自己資金で行う取引)から始めることをおすすめします。

株式投資は、生活に必要なお金や緊急時のための資金を除いた、余裕資金で行うことが基本です。無理な投資は、経済的にも精神的にも大きな負担となりますので、避けるようにしましょう。

短期的な値動きに一喜一憂する

株式投資を始めたばかりの方によくある失敗パターンの一つが、短期的な値動きに一喜一憂することです。株価は日々変動するものであり、短期的な値動きに一喜一憂していては、冷静な判断ができなくなります。

例えば、買った株が翌日に下落したからといって慌てて売却したり、少し上昇したからといって利益確定のために売却したりすることは、長期的に見ると損失につながることが多いです。

株式投資は長期的な視点で行うことが重要です。優良企業の株を長期保有することで、配当金や株価上昇による利益を得ることができます。短期的な値動きに惑わされず、企業の本質的な価値に注目することが大切です。

また、頻繁に売買を繰り返すと、その都度手数料がかかるため、結果的に利益が減ってしまいます。初心者の方は、「買ったら長期保有」という姿勢で投資することをおすすめします。

市場別で見る注意すべき銘柄

株式市場は複数の市場に分かれています。ここでは、市場別に注意すべき銘柄の特徴を解説します。

グロース市場銘柄のリスク

東京証券取引所は2022年4月に市場区分を再編し、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つに分かれました。このうち、グロース市場は、高い成長可能性を有する企業向けの市場です。

グロース市場に上場している企業は、将来の成長が期待される一方で、まだ業績が安定していない企業も多いです。そのため、株価の変動が大きく、投資リスクが高い傾向があります。

例えば、2025年に買ってはいけない株式ランキングでは、グロース市場の銘柄が上位を占めています。具体的には、ヘリオス(4593)、ステムセル研究所(7096)、BASE(4477)などが挙げられています。

これらの銘柄は、将来性はあるかもしれませんが、現時点では業績が不安定であったり、株価が割高になっていたりする可能性があります。初心者の方は、まずはプライム市場の大型株や中型株から投資を始めることをおすすめします。

新規売りができない銘柄の危険性

「新規売り」とは、株を持っていない状態から売りから入る取引のことです。通常、株式投資は「買い→売り」の順で行いますが、「売り→買い」の順で行うこともできます。これを「空売り」と言います。

しかし、一部の銘柄では新規売り(空売り)ができないように制限されていることがあります。これは、その銘柄の流動性が低かったり、株価が不安定だったりする場合に行われます。

新規売りができない銘柄は、買い手がいなくなると急落する可能性が高まります。なぜなら、売りたい人が多くても、新規に売りから入れないため、株価を下支えする力が弱くなるからです。

初心者の方は、新規売りができない銘柄への投資は避けたほうが無難です。新規売りができるかどうかは、証券会社の取引画面で確認できます。

決算書から読み取る危険信号

企業の決算書には、その企業の財務状態や業績が詳細に記載されています。ここでは、決算書から読み取れる危険信号について解説します。

「継続企業の前提に重要な疑義」の意味

決算書の注記に「継続企業の前提に重要な疑義」という記載がある場合は、その企業が倒産リスクを抱えている可能性が高いことを意味します。これは、会計上の「ゴーイング・コンサーン(継続企業)」の前提に疑問が生じていることを示しています。

例えば、資金繰りが悪化している、重要な取引先を失った、巨額の損失を計上したなどの理由で、企業が継続して事業を行えるかどうかに疑義が生じている場合に、この注記が付されます。

この注記がある企業の株を買うことは、非常にリスクが高いと言えます。初心者の方は、このような銘柄への投資は避けるべきでしょう。

巨額または継続的な赤字計上

企業が巨額の赤字を計上している場合や、複数年にわたって赤字が続いている場合も、危険信号と言えます。赤字が続くと、企業の資金繰りが悪化し、最悪の場合は倒産する可能性もあります。

特に、本業の儲けを示す「営業利益」が赤字の場合は要注意です。営業利益が赤字ということは、本業で利益を出せていないことを意味します。一時的な特別損失などで最終利益(当期純利益)が赤字になることはありますが、営業利益の赤字は本質的な問題を示している可能性があります。

また、営業キャッシュフローが継続的に赤字の場合も危険信号です。これは、本業の活動で現金が減少していることを意味します。営業キャッシュフローが継続的に赤字の企業は、いずれ資金繰りが悪化する可能性が高いと言えるでしょう。

債務超過の状態

債務超過とは、企業の負債(借金など)が資産を上回っている状態のことです。つまり、企業が持っているものよりも、借りているもののほうが多い状態です。

債務超過の企業は、すべての資産を売却しても借金を返済できないことを意味します。このような企業は、新たな資金調達が難しくなり、事業継続が困難になる可能性があります。

東京証券取引所の上場廃止基準では、債務超過が2年連続で解消されない場合、上場廃止となります。そのため、債務超過の企業は上場廃止リスクも抱えていると言えます。

初心者の方は、債務超過の企業や、債務超過に近い状態(自己資本比率が極めて低い)の企業への投資は避けるべきでしょう。

初心者におすすめの銘柄選び方

株式投資を始めたばかりの方が、安全に投資を始めるための銘柄選びについて解説します。初心者の方は、まずはリスクの低い銘柄から投資を始めることが大切です。

10万円以内で購入できる安定銘柄

株式投資を始めるにあたって、いきなり高額な銘柄に手を出すのはリスクが高いと言えます。初心者の方は、まずは1株あたり10万円以内で購入できる安定した銘柄から始めることをおすすめします。

10万円以内で購入できる銘柄には、多くの優良企業が含まれています。例えば、大手銀行、電力会社、食品メーカーなどの生活必需品関連企業などが挙げられます。これらの企業は、景気変動の影響を受けにくく、安定した業績を上げていることが多いです。

また、株価が1万円を超えるような高額な銘柄でも、最近では単元未満株(1株から)や株式ミニ投資(100株未満)などの少額投資の仕組みがあります。ただし、株式ミニ投資については、リスクに対して鈍感になってしまう可能性があるため、投資の目的をしっかりと考えた上で利用することが大切です。

初心者の方は、まずは自分の生活に身近な企業や、事業内容が理解しやすい企業から投資を始めることをおすすめします。自分が普段使っている商品やサービスを提供している企業は、その事業内容や強みを理解しやすく、投資判断もしやすいでしょう。

大手企業の分散投資

初心者の方がリスクを抑えて投資を始めるためには、大手企業への分散投資が効果的です。大手企業は、一般的に財務基盤が安定しており、突然倒産するリスクが低いと言えます。

分散投資とは、複数の銘柄に資金を分散して投資することで、リスクを分散させる投資手法です。例えば、10万円の資金があれば、1銘柄に10万円全額を投資するのではなく、2〜3銘柄に分けて投資することで、1つの銘柄が大きく下落しても、全体への影響を抑えることができます。

業種の分散も重要です。同じ業種の銘柄ばかりに投資していると、その業種全体が不振になった場合に大きな損失を被る可能性があります。例えば、自動車、電機、食品、金融など、異なる業種の銘柄に分散投資することで、特定の業種の不振による影響を抑えることができます。

また、時間的な分散も効果的です。一度に全額を投資するのではなく、数ヶ月かけて少しずつ投資していくことで、株価の変動リスクを抑えることができます。これを「ドルコスト平均法」と言います。

初心者の方は、まずは日本を代表する大企業(日経平均株価やTOPIXに採用されている銘柄)から2〜3銘柄を選び、分散投資することをおすすめします。これらの企業は、財務基盤が安定しており、長期的な成長が期待できる企業が多いです。

まとめ:初心者が株で失敗しないための心得

株式投資を始めたばかりの方が失敗しないためには、危険な銘柄を避け、安全な銘柄に投資することが大切です。財務状態が不健全な銘柄、急上昇している銘柄、株価100円以下の低位株などは避け、自己資本比率や営業キャッシュフローなどの指標をチェックしましょう。

また、1つの銘柄に大金を投資する、借金をして投資する、短期的な値動きに一喜一憂するといった投資行動も避けるべきです。初心者の方は、まずは10万円以内で購入できる安定した大手企業の銘柄に分散投資することをおすすめします。

株式投資は長期的な視点で行うことが重要です。短期的な値動きに惑わされず、企業の本質的な価値に注目して投資しましょう。そして何より、無理のない範囲で投資を行うことが、長期的な資産形成の第一歩となります。

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