株価暴落時にとるべき正しい対処法は?相場が下がっても積立投資を継続すべき理由を解説!

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株価が急落すると、多くの投資家は不安に駆られます。せっかく積み上げてきた資産が目減りしていく様子を見るのは、心理的にとても辛いものです。「このまま下がり続けるのではないか」「今すぐ売って損失を確定させた方がいいのではないか」と考えてしまうのも無理はありません。

しかし、株価暴落時こそ冷静な判断が求められます。実は、相場の下落局面は長期投資家にとって大きなチャンスでもあるのです。この記事では、株価暴落時の正しい対処法と、なぜ積立投資を継続すべきなのかについて詳しく解説します。

目次

株価暴落時に感じる不安と一般的な反応

株価が急落すると、多くの投資家は強い不安を感じます。自分の資産が減っていくのを目の当たりにすると、誰でも動揺するものです。特に初めて大きな暴落を経験する投資家にとっては、その心理的ショックは計り知れません。

暴落時に多くの人がとってしまう行動

株価暴落時、多くの投資家がとってしまいがちな行動があります。それは「パニック売り」です。資産の目減りに耐えられず、これ以上の損失を避けようと投資資金を引き上げてしまうのです。

2008年のリーマンショックや2020年の新型コロナショック時には、多くの個人投資家が底値付近で保有株を売却してしまいました。その結果、その後の相場回復の恩恵を受けられなかった人も少なくありません。

パニック売りがもたらす長期的な損失

パニック売りは短期的には安心感をもたらすかもしれませんが、長期的には大きな機会損失につながります。歴史的に見ると、株式市場は暴落後に必ず回復してきました。

例えば、リーマンショック時に日経平均株価は7,000円台まで下落しましたが、その後10年以上かけて30,000円台まで回復しています。もし底値付近で売却していたら、この上昇分の利益を得ることはできなかったでしょう。

パニック売りは感情に任せた行動であり、冷静な判断とは言えません。投資の世界では「買うときは恐怖を感じるとき、売るときは皆が強気になったとき」という格言がありますが、これは市場心理と逆の行動をとることの重要性を示しています。

株価暴落時にとるべき正しい対処法

では、株価暴落時に私たちはどのように行動すべきでしょうか。ここでは具体的な対処法を紹介します。

何もしないという選択肢

意外に思われるかもしれませんが、株価暴落時の最も賢明な対応の一つは「何もしない」ことです。特に長期的な資産形成を目的としている場合、短期的な市場の変動に一喜一憂する必要はありません。

著名な投資家ウォーレン・バフェット氏は「他の人が強欲なときに恐れ、他の人が恐れているときに強欲になれ」と述べています。多くの人がパニックになっている時こそ、冷静さを保つことが重要です。

長期投資の視点で見れば、市場の短期的な変動は単なる「ノイズ」に過ぎません。10年、20年という長い目で見れば、株式市場は右肩上がりに成長してきた歴史があります。

積立投資を継続する重要性

株価暴落時にもう一つ重要なのが、積立投資を継続することです。積立投資は、市場の上下に関わらず定期的に一定額を投資する方法です。

例えば、毎月10万円を投資信託に積み立てている場合、相場が下落しても同じ10万円を投資し続けます。これにより、相場が下落している時には同じ金額でより多くの口数(株数)を購入することができます。

積立投資の最大の利点は、「時間分散」によるリスク軽減と「ドルコスト平均法」の効果です。市場のタイミングを計ることなく、自動的に安いときにたくさん、高いときに少なく購入することになります。

下落相場を「買い時」と捉える考え方

株価暴落は、実は長期投資家にとって絶好の「買い時」でもあります。セールで商品を安く買えるように、株式も割安な価格で購入できるチャンスなのです。

例えば、普段1万円で取引されている株が7,000円まで下落したとしましょう。この時に購入すれば、将来1万円に戻った時点で約43%の利益を得ることができます。

もちろん、さらに下落するリスクもありますが、長期的な視点で見れば、暴落時の割安な価格での購入は将来のリターン向上につながる可能性が高いのです。

積立投資を継続すべき理由

株価暴落時にも積立投資を継続すべき理由について、さらに詳しく見ていきましょう。

ドルコスト平均法の効果

ドルコスト平均法とは、定期的に一定金額を投資することで、平均購入単価を抑える効果のある投資手法です。

具体的な例で考えてみましょう。ある投資信託の基準価額が1月に1万円、2月に8,000円、3月に6,000円、4月に9,000円、5月に1万円だったとします。毎月1万円ずつ積み立てた場合、購入できる口数は以下のようになります。

1月:1口(1万円÷1万円)
2月:1.25口(1万円÷8,000円)
3月:1.67口(1万円÷6,000円)
4月:1.11口(1万円÷9,000円)
5月:1口(1万円÷1万円)

5ヶ月間で合計6.03口を購入し、投資総額は5万円です。5月時点での資産評価額は6.03口×1万円=6万3,000円となり、約1万3,000円の利益が出ています。

これは、相場が下落した2月と3月に多くの口数を購入できたためです。もし最初に5万円を一括投資していたら、1月時点で5口しか購入できず、5月の評価額は5万円のままで利益はゼロだったでしょう。

下落時こそ多くの口数を購入できるチャンス

株価暴落時には、同じ投資金額でより多くの口数や株数を購入できます。これは将来の大きなリターンにつながる可能性があります。

例えば、1月に1万円だった株価が、3カ月間下落して7,000円になり、その後は上昇に転じて12月に1万円に戻ったケースを考えてみましょう。

この期間中、毎月10万円ずつ積立投資を続けた場合、12月までの投資総額は120万円になります。しかし、12月時点での資産評価額は約141万円(+17%)に増えています。株価は元に戻っただけなのに、資産は増えているのです。

なぜこのような結果になったのでしょうか。それは、株価が下がっていた2月から11月の間に安く株を買うことができたからです。この間に買った株は、12月に株価が1万円に戻ったことですべて値上がりしています。この値上がり益によって、最終的なリターンはプラスになったのです。

長期投資における複利効果の威力

積立投資の効果をさらに高めるのが「複利効果」です。投資によって得られたリターンを再投資することで、雪だるま式に資産を増やしていく効果のことです。

例えば、年利5%で100万円を投資した場合、1年後には105万円になります。この105万円をそのまま再投資すると、2年後には110万2,500円(105万円×1.05)になります。これを長期間続けると、元本の何倍もの資産に成長する可能性があります。

複利効果は時間をかけるほど大きくなるため、早くから投資を始め、長期間継続することが重要です。株価暴落時に投資をやめてしまうと、この複利効果の恩恵を受けられなくなってしまいます。

暴落に備えてあらかじめ準備しておくべきこと

株価暴落は突然やってきます。そのため、平時から備えておくことが大切です。

投資可能金額の一部を待機資金として確保する

投資資金のすべてを一度に市場に投入するのではなく、一部を現金や短期の安全資産として確保しておくことをお勧めします。これにより、市場が大きく下落した際に追加投資するための「弾」を持っておくことができます。

例えば、投資可能な資金が100万円あるなら、80万円を定期的な積立投資に回し、20万円を待機資金として確保しておくといいでしょう。相場が大きく下落した際には、この待機資金を使って割安になった株式や投資信託を購入することができます。

ただし、待機資金を持ちすぎると、その間の機会損失も大きくなります。自分のリスク許容度に合わせて、適切な割合を決めることが大切です。

「買いたい銘柄リスト」をあらかじめ作成しておく

株価暴落時は冷静な判断が難しくなります。そのため、平時のうちに「もし株価が下がったら買いたい銘柄」のリストを作成しておくと良いでしょう。

このリストには、自分が信頼する企業や、長期的な成長が期待できる業界の銘柄を含めておきます。また、それぞれの銘柄について「この価格になったら買いたい」という目標価格も設定しておくと、暴落時の判断がしやすくなります。

例えば、普段5,000円で取引されている株なら「4,000円になったら買い増し」「3,000円になったらさらに買い増し」といった具合に、段階的な買い増し計画を立てておくのも一つの方法です。

分散投資でリスクを軽減する

「卵は一つのカゴに盛るな」ということわざがあります。投資においても、一つの銘柄や資産クラスに集中投資するのではなく、複数の銘柄や資産クラスに分散投資することでリスクを軽減できます。

例えば、株式だけでなく、債券や不動産投資信託(REIT)、金などの資産にも投資することで、株式市場が暴落した際の影響を緩和することができます。

また、株式の中でも、国内株と海外株、大型株と中小型株、成長株と割安株など、異なる特性を持つ銘柄に分散投資することも重要です。これにより、特定のセクターや地域の下落の影響を最小限に抑えることができます。

暴落時に冷静さを保つための心構え

株価暴落時に冷静さを保つことは容易ではありません。しかし、以下のような心構えを持つことで、感情に左右されない投資判断ができるようになります。

過去の暴落からの回復事例

歴史を振り返ると、株式市場は幾度となく暴落を経験してきましたが、その度に回復してきました。

例えば、1987年のブラックマンデーでは、ダウ平均株価が一日で22.6%も下落しました。しかし、その後2年で元の水準を回復しています。2008年のリーマンショックでは、世界の株式市場が半分以下に暴落しましたが、その後の10年間で大きく回復し、新たな高値を更新しています。

また、2020年の新型コロナショックでは、日経平均株価が一時16,000円台まで下落しましたが、わずか1年後には30,000円台まで回復しました。

このような過去の事例を知っておくことで、「今回の暴落も必ず回復する」という確信を持つことができます。

長期的な視点で相場を見る重要性

投資において最も大切なのは、長期的な視点を持つことです。日々の株価変動に一喜一憂するのではなく、5年、10年、あるいはそれ以上の長期で相場を見ることが重要です。

長期投資の成功確率は、投資期間が長くなるほど高まります。例えば、米国S&P500指数の過去のデータを見ると、1年間の投資では約70%の確率でプラスのリターンですが、10年間の投資では約95%の確率でプラスのリターンになっています。

このような統計を知っておくことで、短期的な相場の変動に惑わされることなく、長期的な資産形成に集中することができます。

感情に左右されない投資ルールの設定

投資において最大の敵は、自分自身の感情かもしれません。恐怖や欲望に左右されず、冷静な判断を下すためには、あらかじめ明確な投資ルールを設定しておくことが重要です。

例えば、「毎月の給料日に一定額を積み立てる」「株価が20%以上下落したら追加投資する」「資産配分が大きく崩れたら年に一度リバランスする」といったルールを決めておきます。

このようなルールを設定しておくことで、相場の変動に感情的に反応することなく、淡々と投資を続けることができます。特に株価暴落時には、あらかじめ決めておいたルールに従って行動することで、パニック売りを避け、むしろ好機として活用することができるでしょう。

まとめ:株価暴落は長期投資家にとってのチャンス

株価暴落は多くの投資家にとって不安を感じる出来事ですが、長期投資家にとってはむしろチャンスです。暴落時こそ割安な価格で株式を購入できる絶好の機会であり、積立投資を継続することで平均取得単価を下げることができます。

過去の歴史を見ても、株式市場は暴落後に必ず回復してきました。大切なのは感情に流されず、長期的な視点を持って投資を続けることです。あらかじめ暴落に備えた準備をしておき、明確な投資ルールに従って行動することで、株価暴落を恐れるのではなく、資産形成のチャンスとして活用しましょう。

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